日本はコロナによる人口死亡比率を100万人中8人に抑え込むことに成功

日本では限定的な検査と、強制力を伴わない行動自粛要請（ソフトロックダウン）で感染大の抑止を目指すの第一波対応は、国際的には奇異に映るものであった。本当に成功するのか？という声も少ない中日本モデルは結果を示したといえる。これは世界の中央値よりも低くＧ７の中では最低である。「日本モデル」は健闘した。欧米諸国を中心に採用された都市封鎖や広範な休業命令などの強力な経済制約手段ではなく、市民への行動変容要請、大型イベントの開催自粛要請、営業時間の短縮要請など、強制力を伴わない「ソフトロックダウン」を通じ市民の協力を求めた。その結果、日本のGDPは2020年4～6月期で前期比マイナス7.9%に落ち込んだが、落ち込み幅はG7の中では最も低い水準に抑えることに成功した。では、そこに戦略はあったのだろうか？今回の対応は国の戦略としてではなく、地方自治体や個人の地道な努力の結果であったものが大きいといえる見方もできる。